03/31 楽しく書かせていただきました♪

IFストーリー書かせていただきました。

奏翔さまの書かれている、『かくして世界は反転した』の続き･･･？？？
CP彩雨　死にネタです。

楽しみにしてますなんてお言葉をいただいちゃったので、勝手気ままに作っております。
人様の設定だし、書いたらまずいよねと思っていたのでが、楽しみにしておりますという言葉を真に受けて書いております。

奏翔さま。
使ったらまずかったなら教えてくださいね。

ただ、思い描いていただいた内容とは･･･。
違ってるかもしれないです（いやかもじゃないよ）

一風変わった雰囲気で楽しんでいただければと思っています。

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「めぇ。･･･怪我は･･････ありませんね」


急に僕を押し倒した、彩花が。
かすれた吐息で尋ねた。

僕は彩花の下から直ぐに抜け出し、逆にその身で庇うように抱きしめる。

ただ、信じたことも無い神に祈るように。
奪わないで、と･･･。


「あや、はな･･････っ」

僕は。
ただ呆然と。
信じられないものを見るように。

白い肌を、なおも白く染め上げていく自分のパートナーを見るしかなかった。



浅く、短く続く呼吸。

彩花の着ている、藍色の袴は、胸元から、徐々にどす黒い闇色に染まっりだしている。

徐々に。
だが、確実に。

染まっていく。
その速さが。

彩花の時間の短さを物語っていた。



数刻前に二人で決めた。

ありふれた。
選んだ優しい世界は。


やはり。

知ることなど出来ないものだったのだろうか。


闇に落ちた存在に。
選ぶ権利など無いというのか･･･。




「めぇ。･･････あなたは、これから、も･･････。私の―――」




小さく。
呟くようにこぼれた、その音を最後に。

彩花は。

息を引き取った―――。


世界を知ろうとしたその瞬間に。
彩花の存在は。

世界の盾に。

消された―――。










「出てきたら、どうです？　僕が気付いていないとでも思っているんですか」



「おじい様」



目も向けず、憎悪を声に乗せて、初めて呼んだ。

僕の片割れを殺した。

最後の。
血縁と呼ぶべき存在を。


動いた空気の数に、彼らも共に居るのだと。
鈍った頭で、感じる。

でも。
もう、何も･･････
感情を揺り動かすことは無かった。

それは。

彩花が。
なぜ壊れてしまったのか。


分かってしまったからなのかもしれない。










満足ですか？
満足ですよね？

だって、ずっと殺したがっていた、“縁”のトップを殺せたのですから。

これで、『平和になる』と思ってられるのでしょう？

たとえ―――
彩花が･･･もう、犯罪に手を染めないと決めていたとしても。

そんなことは、貴方達には関係ないことですからね。


ねえ、撃ったらどうです？
WSから離れて、縁側に付いた僕の･･････

『抹殺命令』も出ているはずですよ。

ねえ。
班長･･･？



おじい様

血縁として。
止めようと思っているのでしょう？

なら。
ここで、僕を撃って下さい。

彩花みたいに。
憎しみの世界で生きるには。

僕は貴方達を知りすぎている。


でも。


僕はもう。
彩花を選んだ。



止めたいなら。
―――哀れと思うなら

いま。
―――ここで

撃ってしまえば。
―――殺しておいてくれれば

すべてにかたが付きますよ。
―――優しい願いの中で死んでゆける･･･

そうでしょう？



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