04/02 番外編かと思われます？

ちょうど桜の時期なので、こっちをupします。

未来です。
数年後の。

ちなみに、思いつかないので、WS交通課のメンバーに変更は無し。

ここまで書いちゃってるから、きっとなんのことかは分かるんだろうなぁ･･･

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狂った世界で生きてきた僕らが。

平穏と言う名の、優しいカゴで成長し。
大きくなったら。

どうなったのだろうか？


世界も無く。
欠片も光の当たらない場所で生きた僕らが。

理由無く。
光の下に引きずり出されたら。

どうなったのだろうか？


暖かな世界を。

許すには。
受け入れるには。

遅すぎはしないのだろうか？










はらはらと舞い落ちる、薄桃色のかけら達を下から見上げながら、待っていた。

約束しているわけでもない。
むしろ、追われる立場に居るけれど。

今ここで。
終われたならば、と。

やりのこしたことがない今だから。


思う―――





ずいぶんと昔に。
たった一人の。

失えない、相手と見たこの花は。

夜見た性もあったのだろうが。
もっと。
もっと白く輝いているようだった。



すべてを失って。

理由も無く生きていた、生かされていた時。

復讐を忘れた。
小さな、先輩と見たこの花は。

辺り一面を染め上げるほど、咲き乱れていた。



あれから、また。

年月は経ち。

ずいぶんと変化したこの状況下で。

今見上げている。
この花は。

私の見る。
最後の花だろうか･･････









「ああ、やはり･･････。お会いできましたね。･･･班長。･･････みなさん･･・」

振り返った先には。
銃を構えた隊員達の前に立つ青い瞳を持つ青年。

あの場所を去ってからの時間が。

確かに経過していることを思わせている。


「なぜ･･･去った･･････」


くすり、と乾いた笑みが零れる。

正義感の塊で。
でも、少しだけゆがんだ性格をしていた。

まだ、少年だった班長。


時が流れて。
青年に差し掛かってきているにも関わらず。

その性格に、変化は無いようだ。


「もう、すべて･･････おじい様から聞かされたでしょうに･･･。それを、私に尋ねますか･･････？」

「俺は、おまえの口から。･･････真実が、知りたい」


「ひどく面倒なことを仰いますね」


「―――」
「呼ばないで下さいね」

驚いた調子で、私の名を呼ぼうとする班長の言葉を、私は遮る。

「私の名を呼んでよいのは、真実、私の片割れのみですから」


一歩近づくことで。
高まる、緊張感に。

喜びと。
憎しみと。

ほんの少しの期待を込めて。


「一言で伝えるなら･･････、その行動を、理解できないからとでも言うのでしょうね」

残酷な事を、影で行い。
光の下では、罪を裁く。

その、矛盾した行動を。


「ああ、撃ってくださってかまいませんよ」

「なぜ･･･」

「私という存在を認める、私の片割れは･･････もう、深い眠りの中ですから」









影で生まれたその時から。

私達は。
光では生きていけなかったのでしょうね。


光を望んでしまった、私の罪は。


一時は消されてしまった。
過去の中に置き去りにされたまま。


彼と共にと誓ったのは。
過去の、この花の舞い散る下で。


ならば。


わたしは。
この幻想的な光景の下で。


彼とともに眠りたいと願う。



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