04/05 続きです☆

先にupした『時を重ねて』の続きです。

別に1つにしても良かったのですが･･･。
思いのほか長くなった･･･？ので。

ホントはもうちょっと長かったんだけど。
いらない設定はカットしちゃいました☆

那奈さま
気に入ってくれると･･･良いな♪

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「・・・・・・私のことを覚えていますか？」

「君は・・・？」

呆然と私を見る貴方に、私は。
随分と運命とやらを恨みました。

貴方は私のパートナー。

貴方は私で。
私は貴方だった。

それは、もう、過ぎた過去だと。
だから忘れろとでも言うつもりなのだろうか。

「私は・・・・・・私は、貴方です。貴方の、パートナーで貴方自身です。・・・・・・お願いですから、私を―――」
「・・・あや、は・・・な・・・・・・」

一人にしないで下さいという私の懇願は、貴方の呟きに消される。

「めぇ・・・？」

期待と不安を混ぜ込んだ私の言葉。

貴方は、軽く頷き、私に答えてくれた。

「あやはな・・・・・・彩花。僕のパートナー」

「わかる、の・・・ですか･･････。めぇ、私がわかるのですね！？」

「あや、だよね。彩花。僕のパートナーの。･･･僕どうして、忘れて・・・忘れられてたんだろう・・・・・・」

失った。
居なくなったはずの、片割れ。

存在しないはずの。
貴方は。

私の思いに答えてくれた。

私を思い出してくれた。

「良いのです。私は貴方が思い出して下さっただけで。わたしのめぇが帰って来て下さっただけで。もう、良いのです」

「僕は嫌だよ」

「めぇ・・・？？？」

私には。

貴方がなぜ否定するのか。
分からなかった。

すべてを取り戻したのに。

なぜ･･･？

「僕は、僕達を引き裂いて。・・・・・・僕達を良い様に弄んだWSを。このまま何もせずに放置するなんて嫌だよ。・・・絶対に、嫌だからね」

「めぇ」

それは、私だって思っています。
私達を引き裂いたWSに良い感情などあるはずがないのですから。

では。

めぇが望むならば。

復讐を。

私達に行ってきたことの報いを。

WSには取っていただきましょう。

「そうですね・・・。めぇ。生きているメンバーを集めてWSと相対する組織を作りましょうか」

「あや？？？」

「今貴方を連れ出すことも不可能ではありません。ですが、不確定要素が大きいのも事実なのです。だから・・・・・・。めぇはWSに入り込んでいただけますか？」

「僕がWSを探って」
「私が、力を創って見せます」

「みんなと会うのは遅くなっちゃうね」

「めぇは、嫌ですか？」

私は。

貴方が嫌だというならば。

ここから。
貴方を連れて逃げて見せましょう。

「ううん。必要なことだもん。･･･元気だよって言っておいてね」

「分かりました」










貴方と共に過ごすだけならば。

私は貴方を連れてここから逃げればよい。


けれど。


貴方が、復讐を望むならば。

私は、それを間違いなく行えるように。
力を創って見せましょう。

WSに。
研究員達に分かるように。

ENISHI

縁と名乗り。
WSを脅かす存在に。


貴方が戻ってくる頃には。

どこよりも強大な相対する組織として。

WSの恐怖の対象に。


だから。
安心して、戻ってきてくださいね。










貴方の手にした情報と。
私が作り上げた組織で。

私達を引き裂いた彼らに。

十分な罰を。

思う存分。
復讐を。

そして。

終わったら。


今度こそ。

離れることなく共に生きましょう。



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