06/13 お題 04: 終曲

お題、三番が飛んでますが、前後してもupはしますので･･･。

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そんなに見られたら気付くよ？
もう、失礼だなぁ。
あ、僕ら見てたのって、・・・・・・君、今回の協力者？

めぇ。
それは違いますよ。

え？？？

博士の説明では、今回の任務の同行者は、刑事課と交通課だと聞いてますから。

ん？
んん？
あ、そっかぁ。
この人特務みたいだもんね？

ええ、そうですよ。
要が無いなら、私たちはこれで失礼しますが。

ごめんね～。
急に呼び止めちゃって。










二人の姿が見えなくなって。
ほっと息を吐く。



まさか。
何故、ここに？

なんでこんなことになっているのだろう。

目の前の彼らは。



あの時。

こちらに敵意を向た、あの瞬間から。

一人は敵であり殺すべき相手のまま。
だが。
一人は裏切り者として捕える相手となり。

この場所に属すはずが無い人なのでわないのか？



何故。

何故、笑い。

何故、ここに立ち。

何故、無機質なガラス玉の様な瞳を持ち。

何故、従い。

何故、今ここに居るのだろう。










呼び出された、あの日。
誰にも手に負えないために。
殺すべき相手として。

特務課が動くことになったあの日に。



初めて、恐怖と言うものを知った。

純粋な殺気に、手が震え。
ほんの一瞬の、そのわずかな時間で。

右手の痛みと共に使えなくなった銃。



人並な感情すら持たないとされる特務の人間を。

恐怖へと誘う、その力。

初めて、相手が恐いと思った。










エイジ？
それは、ありえない。

尋常で無いあの様子を考えても。
間違いないことだろう。

だが。
ならば彼等はどんな存在だと言うのか。

それもまた見当も付かない。


結局、すべてはわからないまま。










もう考えるのは止そう。

何故かなど考えても分からないままなのだし。
どちらにしろ意味を成さないのだろう。

もう相対しないと言うのであれば、私があれこれ考えたところで何かが変わるわけでは無いのだから。





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