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This blog is Written by 基己 霧堵,Template by ねんまく,Photo by JOURNEY WITHIN,Powered by 忍者ブログ.
高速エイジ。二次創作のブログサイト 今のところはCP彩雨で黒雨推奨!? 王道の王雨は無いでしょう・・・
プロフィール
HN:
基己 霧堵
年齢:
38
HP:
性別:
女性
誕生日:
1986/03/24
職業:
会社員
趣味:
創作?
自己紹介:
一度は遠のき最近また二次創作に走っている人間です。
ガンダムSEEDにコードギアスLOVEだったのですが、今現在は高速エイジにはまり気味。

出来るだけ、毎日?はムリでも週3くらいが目指せたらよいなぁと思ってます。

高速エイジの彩雨が大好き。ついで黒雨。でもやっぱりCPリングは彩雨のみかもしれないかなぁ。
in縁とか、雨丸裏切り設定等、結構王道?からは外れてってる感じで。

そのうちHPにもupしていきます。基本的にはブログでupされた内容をそのまま持っていくと思うかな?

一言でもコメントをいただけると大変喜びます。

あと、話し相手?募集中。
二次創作を話せる人、霧堵の話を気に入ってくれた人、だれでも気軽に連絡してください。
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mixi 始めました。 良かったら声掛けてください。 始めたい方も、声を掛けてくだされば招待状を送りますよ☆
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投票内容を見て、話の参考にします。なので、好きな人・好きな内容に投票してね。
コメントを入れてくれると霧堵が大変喜びます。あと、数件、項目が追加で登録できるようにしてますので追加したいなと言うものがありましたら、どんどん入れちゃってくださいvv
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今のところコメントは削除されないようになってます。
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彩雨inWSです。
ま、設定は全く生かされていないような気もしますが。

コンセプトは片割れを人質にされている。

これは、彩花人質の雨丸任務実行です。
それでも良い方のみ進んでください。
 




はらはらと舞い落ちる白い欠片に手を伸ばす。

赤い・・・紅い何かを纏わりつかせたその手の中に溶けて消える・・・・・・。
白い空の涙。



―――――あれは、何?
―――――ん? これのこと?
―――――そう!
―――――これは、雪だよ。



思い出はあるのに。
隣りはにいない。

凍り付いた心は・・・・・・。
全てを飲み込む闇となるのだろう。



―――――降り始めたばかりだけど、今から寒くなるよ。だから、寒くなったら言ってね
―――――大丈夫だよ!
―――――めぇ?
―――――彩と手をつなげば暖かいもん。だから、大丈夫。
―――――そうだね。



冷たい、と感じない。
隣り彼は居ない。

もう心が凍り付いてしまっているのだから。

それに。

この場所に来て随分と時間は経った。

奪われた僕に。
片割れ以外に与える暖かみなどありはしないのだから。










奪われた花










「何をそんなに驚いてるの? ・・・・・・班長」

「気付いてたのか・・・・・・」

雨丸の死角。
物陰の暗がりから姿を見せる王太。

更に奥に一瞥を投げて、雨丸は事も無げに答えた。



「当たり前だよ。ボクそんなに弱くないし」



それにさ。
僕らはあなたとは違って・・・・・・。



―――――殺して、殺して、殺して、殺して、生きてきたんだから。



くすり、と嘲る様な笑みを向る雨丸に。

悔しそうに。

・・・・・・苦しそうに尋ねる。



「なんでこんな事をしたんだ・・・、てのは―――聞いても意味がないの、か」



「あるわけないじゃん」


呆気ないほどあっさりと返事をする雨丸。

何故っ、という目を向ける王太。



バカバカしい。
だって当然で当たり前の事。

そもそも。

僕にこれをさせてるのはお前達WSじゃないか。


男前一号それ構えても意味ないよ。―――そっちに居る朧さん、もね」

雨丸が、王太の後ろの方。
先ほど一瞥を投げた場所に向かって声を掛ける。

怪訝そうな顔の班長に、こんなのも分からないくせに栄児なのかと言いたくなるけど。
仕方が無いのかもしれない。

始まりから、生き方まで。
僕らと班長は違うのだから。



出てきなよ、と投げられたナイフは真っ直ぐに王太の横を通り抜けて進む。
暗がりの中で、何かが動く気配とカツンと音を立てて落ちるナイフ。

「危ないなぁ。何するのさ、雨丸君」

「な、んでここに居んだよ!」

現われた朧に王太が怒鳴る。



だから、さっきから居るって言ってるじゃんか。
バカみたい。

てか、それは僕のセリフだよ。

余計な手間ばっかり掛けてくれてさ。



「別にバレちゃったからもう移動になるし、どーでも良いんだけどさ。ボクが殺しても咎めらん無いんだし」

「どういう事かな?」

武器から手を放すように言ってるのに、変えない朧と王太に苛立ちが収まらない。



「んもう。面倒だなぁ・・・・・・」



イライラする。
イライラして、イライラして、・・・いっそ殺したくなる。

だって、会いたくて、一緒に居たくて、ずっと側に居て欲しいのに。

会いたいのに、会えないし。
一緒に居たいのに、白井晴十郎あの人の性で居られないし。
今日は久々に研究所に行く帰る日なのに。

ガラス張りの中でも、彩と一緒に居れて。
彩が眠って無かったら、声だって聞けて。
いっぱい、いっぱい話が出来るはずだったのに―――。

邪魔なんかしてくれて。
どんどん時間が短くなるじゃんか。



「てかさー、見て分かりなよね。班長も朧さんも栄児なんでしょー」

「雨丸君? どういう意味なのかな?」



殺気なんか向けて来ても無駄だよね。

そもそも僕の方が強いんだし。



まあ、良いや。
これで朧さんは絶対気付くだろうから、これ以上ここに居なくて良いんだし。

てか。

気付けないともう栄児じゃないよね。



「これだよ。分かるでしょ?」



雨丸は、身分証明書も兼ねたブローチを投げる

彩が作ってくれた大事なものだけど、落としたと言えばもう一度作ってくれるだろうし。

そもそも、物よりも者の方が良いしね。



「これ、は・・・・・・」

「何なんだよ、それ。WSのロゴ? だけど、色が違う、よな?」

「あってるよ。それ、ENISHIの証明だもん。ま、普通に生きてれば見る事なんてありえないけどね」

栄児でも、殆ど存在だけしか知らないだろうし。

「じゃあ、もう会う事も無いでしょうから。さようなら」



雨丸は二人に背を向けて歩き出す。



「エニシ・・・・・・。何なんだよそれ・・・。待てよ・・・・・・っ!」



栄児の先輩朧さんに聞けば?」

振り向きもせずに、一応声だけは返しておく。





弱いふりももうしなくて良いし。
良い子の振りも必要ない。

大事な人は隣りにいないけれど。
赤の他人王太をパートナーと呼ぶ必要も無い。

早く。
早く帰ろう。

どんな僕でも笑って受け止めてくれる彩の元に。





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