11/02 大変長らくお待たせしました。

ごめんなさい。
大変長いことお待たせしてしまいました。

七陽＜珀華さま＞への相互記念小説を書き上げましたのでupします。

というか、あまあま？になっているでしょうか？
CPは彩×雨です。

年齢的には15,6で書いています。

雨丸と引き離されて？から5年目でENISHIは雨丸を取り戻してます。
そして、全く出てきては無いのですが、真音は生きております。

そんな感じの設定にしてしました。
気に入っていただけると嬉しいです。

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君を取り戻して、もう2年。

WSとかかわりを無くして。
縁と言う存在を無くして。

気がつけばもう2年の歳月が流れていた。

今も君が隣で笑っていてくれるから。
私は今も『私』で居られる。

大好きなパートナー。
失えない兄弟。
愛する人。

言葉にしたらとてもちっぽけに感じてしまうから、絶対にしたくないけれど。

次に亡くしたら。
もう生きることなんかできない。

それくらい。
大切な、人―――。










二人で使っている、ロッジの部屋の扉を軽くノックして開く。

ここは縁を終わらせてから。
ENISHIのメンバーだけが残っている家。

子供の好きそうな。
そう、絵本に在りそうな木で作られた家を一軒買って。

ままごとのような。
平穏な日常を送り始めた。

今はパートナーどうしで一部屋を使っている。

彩花は雨丸と、蜜歌は真音というように。
二人で、一室を。










雨丸を取り戻した後。
復讐を考えなかったといえばうそになるだろう。

WSには多くのものをENISHIは奪われているのだから。

でも。

もう、正直に言えば係わり合いになるのも面倒だと思ったのかもしれない。

殺し合いだ罪だという意識は無いけれど。
普通の生活と言うものを送ってみるもの悪くないんじゃないかと。

決まった。










「めぇ？　めぇ、おはよう。おはようの時間だよ」

一人用のベットを二人で利用しているからか、少し身体を縮めて眠り込んでいる雨丸に彩花は声を掛ける。

「ううぅん」と目を覚まそうとするのだけれど。
今日はどうももっと眠っていたい様子。

昨日は何かあったかなぁ？と彩花は考えてみるもあまり思いつかない。

「めぇ？　めぇ？　おはようの時間だよ？　･･････もう少し寝たいんですか？」

むにゃむにゃと何かを呟いているのだけれど、良く聞き取れない。

「めぇ？　めぇ？」

彩花はおきてくださいと軽く肩をゆすってみるけれども全く効果が無い。

「もう、めぇってば。どうするんですか？　午後から買い物に行きたいって言ってでしょう？」

雨丸の耳元で囁いてみると、「いくのぉ」とかすれた声が聞こえる。

もう一度雨丸の身体を揺すろうとベッドに入り込むと。



･･････逆に雨丸に片腕と取られて。
気がついたら雨丸の抱き枕状態になってしまっていた。



「おきてください、めぇ」

彩花は抱き込まれた状態で雨丸に声を掛けてみるけれど。
目を覚ます気配は無い。

「んっ。いっしょ―――っ。だ―――いすき―――･･････」

雨丸の寝言だと分かっているのに。
とても幸せな気持ちになる。

どうにか抜け出して、雨丸を起こしてあげようと思うのだけれど。

抱き込まれた状態の人肌が温かくて。

日当たりが良いということもあり。
彩花にも雨丸の眠気が移ったように、うつらうつらとし始める。

「今日は諦めましょう。か･･････」

彩花は雨丸に声を掛けてから、その温かい睡魔にそのまま飲まれるように眠ってしまった。

昼下がりの中。

二人の部屋では、小さな寝息が二つ。










雨丸は、ぱちっと目が覚めて今が何時かと時計を見ようと。

起き上がろうとすると。
右腕が何かに下敷きにされているようでうまく動かない。

あれ？と思いつつも、まだ覚醒しきっていない頭で隣を見ると。
なぜか彩花が一緒に眠っていた。

「あや？？？　ねてるの？？？」

とりあえず小声で声を掛けてみるけれど、返答は無い。

珍しいと思いつつも、顔を覗き込むとどうやら熟睡している様子。

いつもよりも幼い顔つきで眠っている彩花に。
雨丸は起こすべきかどうかを考える。

彩花と出かけようといっていたのは昼ごろ。
でも、この窓から入る光の加減を見ると。

おやつの時間は過ぎて、夕方に差し掛かってきそう。

「起きる？　寝る？」

雨丸は返事が無いだろうと思いつつも彩花に声を掛ける。

が、やはり彩花からは何も返らない。



彩、疲れてるのかな？
まあ、良いや。
このまま一緒に僕も寝ていようっと。



雨丸は目が覚めたのだけれど、と思いつつも彩花を抱き込んでもう一度眠ることに決めた。

いつもは雨丸よりも早く起きて、雨丸よりも後に寝る彩花の寝顔が見れたから。

満足したけど。
やっぱり彩花からのおはようの声が欲しいから。

もう一度、彩花と一緒に昼寝を決め込むことにした。










めぇ。おはよう。おはようの時間だよ。

あや～～～。
おはよう。

すみません。今日の買い物はもう無理です。
そろそろ夜ですから、夕飯の時間になってしまってます。

ううん。
構わないんだ♪

めぇ？
とっても機嫌が良いですね。
やっぱり疲れてたんですか？

そうじゃないよ。
今日はとってもよいことがあったからだよ。

よいこと、ですか･･･？？？

うん。
だって久しぶりに彩と一緒にお昼寝したんだもん。
とってもよいことだよ。
それに･･････（彩の寝顔も見れたしね♪）

それに･･･？
他にもあったんですか？

なんでもないよ。
ほら、彩ご飯食べに行こう。
もうみんな集まっちゃってるかもしれないし。

そうですね。
行きましょうか。

彩、買い物は明日行こうね。

そうですね。
あのショッピングモールですが、クレープのお店が出来たようですよ。
帰りに寄ってみますか？

本当！！？？
イチゴと生クリームたっぷりのクレープあるかな？

多分あると思いますけれど。
明日行ってみてのお楽しみです。

そうだね―――。










パタンと扉を閉めて、部屋からダイニングへ。



これからも、ずっと。
ずうっと一緒に居ようね。



それは、このロッジの住むものすべての人の声。





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