03/30 できました♪

青柳さまへ

相互記念小説。
書かせていただきました。

CPは彩雨＆黒雨。
シリアス？？かなと言った所です。

めぇとして生きられることをとっても喜んでいる雨丸です。

気に入っていただけるとうれしいです。
ので、コメント待ってます☆

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「お帰りなさい、めぇ。」

久しぶりに聞くことのできた、彩花の声は。
僕に大きな安堵と安心をもたらした









「あや。ごめんね。僕、遅くなったよね？」

「そんなことはありませんよ」


彩花の長い髪が。
僕に離れていた時間をはっきりと伝える。

悲しくて。
寂しくて。
一人で生きることなんて出来なかった。

だから、すべてを忘れた。

WSが僕にあの処置を施した時から。

忘れて。
生きてきた―――。

でも、彩花は？



「ごめんね。僕は･･･」

「めぇ。気にすることはないんですよ。それに、あの時･･････めぇの手を掴めなかったのは私ですから」



彩花の優しさが。
雨丸としての自分を忘れさせてくれる。

偽りの。
砂沙　雨丸を消してくれる。


これからは、また。
めぇとして、生きられる。

この、喜びが。
彩花には伝わるだろうか？


ああ、でも。

その前に。
今までのことを伝え合わないといけない。



僕達は、二人で一人だったんだから･･････。









「僕は･･･あの後。僕じゃなかったから生きられたけど、彩は？」

「私ですか？　蜜歌がめぇとして傍に居てくれましたよ」

僕の代わり。

でも、仕方がない。
だって、僕は傍に居なかったんだもん。

それに･･･。


みつかは･･･？


蜜歌、かな

僕達とは訓練施設でも中が良いほうだった、よね。


「歌の上手な、蜜歌？」

「そうですよ」


よかった。
あってるんだ。

あの後、どれだけの仲間が生きてこれたのか、僕は知らない。
でも、仲の良かった蜜歌たちと会えるのは。

嬉しいな。






「何処に居るの？　ここには居ないよ？？」

「私がめぇを取り戻したら、真音のところへ行きたいと言っていましたので。式典会場に居ますよ。」

「真音？　じゃあ、真音は･･････？」

僕の問いに、彩花は言いずらそうに目を伏せる。


訓練で死んだ？
任務で死んだ？

それとも、彩が･･････殺してしまった？


聞きたい。

けど、彩花を悲しませたくないし。
困らせたくもない。


もう生きては居ないなら。

僕は聞かないほうが良い。
だって、会えないんだから･･････。









「WSを巻き込んで、蜜歌は真音のところにいくの？」


「そうですね。気に入りませんか、めぇは」

「わかんない」

そう、僕には分からない。

でも。
でも、彩を支えてくれたなら･･････

僕が、殺してあげたほうが良いのかな、と思う。


「僕の代りに蜜歌は居てくれたんでしょう？」

なにか。

何かしてあげたいと思う。





「では、戻りますか？」




会場に･･･と続く言葉に。

僕は、嬉しく思う。

彩花はいつだって僕の思っていることを分かってくれるから。


「良いの？」

「めぇの好きなように。私は構いませんよ。」


WSは嫌い。

今まで居た場所だとしても。
それは、砂沙　雨丸の居た場所であって。

めぇの居た場所ではない。


めぇとして居た時は。

彩と僕を引き離したから。


WSは嫌い。

大嫌い。



でも、蜜歌は好き。



とってもきれいな歌を歌ってくれるから。

彩花を支えてくれたから。

だから。




「選んで、もらいたいな･･･」

「では、会場へ戻りましょうか」

「うん」









「蜜歌は、死ぬことを選べは殺してあげるのでしょう？」

「そうだよ。だって蜜歌の願いを叶えに戻るんだもん」

「では、WSはどうしますか？　ここで、破壊してしまいますか？」


彩花の言葉が。
なんだか、僕に突き刺さる。


別に。


僕が居た訳ではないのに。

好きな時場所じゃないのに。

大嫌いなところなのに。

わずらわしくなりそうだから。


関わりたくない。




せっかく嬉しいばっかりなんだから。

面倒なのは。


いや。





「蜜歌の希望だけ叶えて、僕たちは帰ろう」

「分かりました。すべては、めぇの望みどおりに」


やっと、これで戻れる。

僕達は二人で一人のパートナーに。

僕はめぇに戻り。

WSを。
砂沙　雨丸を。


すべてを、消して。




すべてを、忘れる―――。



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