03/23 伝える言葉

瑠璃色の花さまから

今月のフリー文となっていたのでもらってきてしまいました。




伝える言葉
『高速エイジ』のホワイトデー文です。

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★ホワイトデーリベンジ☆
　　 ～彩花の場合～　　






アンクレットは―束縛―の印･･･
今も付けていますか……？



あの、アンクレットを･･･




バンッ


｢彩花～｣


扉を凄い勢いで開けられたかと思うと、開けた本人は気にする事無くまたさっきよりも強い力で扉を閉めて走ってきた。


｢めぇ、そんなに強く閉めると扉が壊れますよ？｣

｢はっ！そうだった！ごめん彩花！！｣


私が少し呆れたフリをして言うと雨丸は今にも泣きそうに顔を歪め勢いよく謝ってきた。


｢めぇ大丈夫ですよ。それより何かあったんですか？｣

｢あっ忘れる所だった。はいあげる。バレンタインのお返し♪｣


その小さな紙包みを持っている雨丸は何時もの様に、楽しそうな笑顔を浮かべている。

雨丸が差し出しているソレを受け取り、雨丸の方を見ると自分が貰った訳でもないのにさっき以上に目キラキラさせた雨丸が立っていた。


『目が早く開けて♪と言ってますね…』


その期待に満ちた目に促される様に包みを開いた。

その中には……………―――


｢髪留め…｣


手のひらの上には小さな紫色の細かい細工がしてある蝶が付いた髪留め。

雨丸が私に良く似合うと言っていた紫･･･


｢彩花髪、大分伸びてきてたから♪｣

｢めぇありがとうございます。大事に使いますね｣

｢うん！！｣


雨丸が見ている時に早く付けてみたくなったので、早速ソレで髪を纏めてみた。


｢やっぱり紫の蝶にして良かった♪｣

｢似合ってますか？｣


微笑みながら雨丸の方を向き、聞いてみるととても嬉しそうに笑っている雨丸と目が合ったかと思うと雨丸は口を開いて、


｢うん、すっごく！！彩花は名前通り花みたいに凄く美人だからまるで本物の蝶が寄って来てるみたい･･･｣


私の髪の毛を優しく梳き、微笑みながら雨丸はそんな事を言った。


｢きっと、沢山の蝶が寄って来るね…｣

｢いりません。私には…私、は雨丸さえ居てくれたら後は誰も要りません｣


その私の発言に少し驚いた様な顔をして私の目をしっかりと見つめながら、


｢…僕も、彩花が傍に居てくれるだけで十分だよ｣


と言い、人に呼ばれてるからもう行くねとだけ言って扉に向かって歩きだした雨丸に気が付いたら聞いていた……


｢めぇ！私が渡したアレは今も身に付けてますか？！｣


私の言葉にくるりと振り返り満面の笑みを浮かべた雨丸は言った


｢勿論！！彩花がくれたから！！｣


それだけ言い、入ってきた時とは違いゆっくりと開き、扉は静かに―パタン…―と閉じられた･･･






貴方は、私だけの人です……アノ、足枷―アンクレット―を付けている限りは･･･


そして、私は…貴方に囚われた蝶...








＊＊＊
すみません！！
意味が分からない内容で！
雨丸にアホみたいな発言を言わせたかったのです！！

暗い…雨丸が退室した訳は、振り返ってニッコリ笑って、｢勿論！！｣って言わせたかったから！
すみません。そんなんばっかりで...

※アンクレット…起源は奴隷の足輪で、“恋人（または夫）の所有物”である事を暗喩するもの。さらに、右足首に付けている場合、「浮気相手募集中」という意味になる。
だってさ！パソで調べてみた♪


独占欲丸出しの彩花さん☆

2008.３.１３



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