06/08 キリリクで貰っちゃいました♪

七陽の珀華さまにいただきました。

1800HITの際にリクエストさせていただきました『彩雨in縁でお願いします。一緒に浚われてるので、真音も生きてるみんな仲良し？？が良いなぁ。 』とお願いしまして、書いていただきました。


ほのぼのとしていて。
彩と雨が二人で蜜と真をからかって遊んでるんですよ。

もう、必見です

---

「ねぇ、真音」


「ん？」


今、彩花と真音の二人は、蜜歌と真音専用の部屋にいる。


不意に彩花に話し掛けられた真音は、寝転んで読んでいた雑誌から視線を彼に向けた。


「蜜歌をボクに下さい」


「はぁ…？」


真面目な顔付きで言われて、その言葉の意味が中々呑み込めなくて――…


いや、実際はそれを受け入れたくないだけだ。


蜜歌をくれだと？


コイツは何をぬかした事を言っているのだろうか。


「お前には雨丸がいるじゃねーかっ！」


「…？あぁ…違いますよ。パートナーに欲しいとかじゃなくて、ただ……いいですよね」

成る程。言いたい事の察しはつく。


コイツ等と出会ってから、蜜歌はオレをそっち退けでコイツ等にベッタリだ。


そして特に彩花に惹かれているらしい。


故に蜜歌はコイツ等の世話を片っ端にしているが、

はっきり言ってオレは気に食わない。


「このまま蜜歌をお前等専属の使用人にしようとか思ってるだろ、彩花」


「まさか…」


オレの蜜歌をこのまま使われっぱなしで堪るかよ！


「お前何でも器用に出来るんだから自分でやれよ！」


そう言うと、彩花はムスッとした表情で、

出来るのと意欲を持ってやるのは別の次元ですよ、と言い返した。


要は面倒だと言いたいのだろう。


「真音も蜜歌みたいなら良かったのに」


ボソリと呟いた彩花。

（コイツはオレまでも使用人にしようとするのか…？）


「何で双子なのにそんなに中身が似てないんですか？」


「あ゛？んなのお前だって人に言えた口じゃないだろうが。雨丸と似てねぇじゃんか」


「…」


真音がそう言うと、彩花は不思議なものを見るような、そんな目を真音に向けた。


「貴方の目は節穴ですか？」


そしてポツリと言葉を漏らす。


「ボクとめぇは瓜二つですよ」


性格から何から何までと言った後に、大きな違いと言えば髪の色と長さくらいですよ、と付け足す。


「いやいや…性格とか全く似てねーだろ…」

目を丸くして言えば、クスリと笑い声が聞こえた。


「ふふっ。真音はめぇの本当に気付いてないんですね。じゃあ、蜜歌もまだだったりするのかなぁ？」


愉しそうに微笑う彩花に、真音は首を傾げる事しか出来ず、


「蜜歌はきっとボクだけでなく、めぇの虜にもなるでしょうね。ボクがめぇを手放せない様に」


ふふっと笑う彩花に、真音は只々パチクリと瞬きをするだけだった。


――――――――


「ねぇ、めぇ…」


「ん？なに蜜歌？」


「なに作ろうとしてるの……」


「なにって？紅茶だよ！」


雨丸の言葉に蜜歌は言葉を失った。


（あれが…紅茶！？）

ボウルに牛乳と醤油を入れてグルグル掻き混ぜ、最後に大量の砂糖をそれに加える。


「違うよめぇっ！紅茶はあの缶に入ってる紅茶の葉を使って作るんだよ！」


見ていて耐えられなくなった蜜歌は、その缶を棚からとって雨丸に見せる。


「えっ！そうなの？」


雨丸は目を見開いて、蜜歌から缶を取って裏に書かれた表示をみた。


確かにダージリンと書かれたそれは、蓋を開けるとフワッと紅茶の良い香りを漂わせた。


「本当だ！紅茶の匂いがする」


ニコリと笑ってから、蜜歌は物知りなんだねと続けた。


「普通だと思うよ？彩花もそうやってたし」


「そりゃ彩花だもん！彩花はオレの事何でもやってくれるんだよ！蜜歌は彩花とそんな所が似てるね！」


「ボっ…ボクの場合はただ世話好きなだけだよ！彩花に似てるなんて、そんな勿体ない」


「ふ～ん…」


必死に手をブンブンと振って否定する蜜歌。

「ねぇ蜜歌…」


「なに、めぇ？」


「どうして彩花が好きなの？」


雨丸がそう言った瞬間、まるでロボットが電池切れで止まったように、蜜歌がピタリと動きを止めた。


そして暫くして、ギギギッと今にも聞こえてきそうなぎこちない動きで雨丸の方に顔を向けた。


「なっ…何で…？」


「ふふっ♪さぁ？」


（誰にも言った事何てないのに…。何でめぇが知ってるのっ！？）


（…蜜歌は天然なのかな？彩花や真音も絶対に気付いてるのに。…何かわかるな、彩花の言ってたコト）


（う゛～…どうしよう…ずっと黙ってたら絶対おかしく思われるよぉ…）


（蜜歌の慌てた姿が可愛いなぁ。愉しいからもう少しこのままにしとこ♪あ～ぁ…真音もこんなだったらなぁ…） 






web拍手を送る