03/27 帰る場所

『帰る場所』
相互記念小説　彩雨＋王


頂き物『帰る場所』の続きです。

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先に進むにつれて敵の数は減った
変わりにあるのは味方の
体から血の吹き出した死体

でもなぜか
その先に雨丸がいるような気がする







「ぐぁあああ！！」もう何人目か分からない血しぶきが上がった
彩花凄いな
前はこんなに力使ったら倒れたのに


「これで最後ですか」
彩花は後ろを振り返る

「それとも
もう１人？」




「雨丸！！」


来ちゃったんですねもう会わないつもりだったのに

「班長」

「なんでそんなやつといるんだ
どうして」

「俺はもう
戻りません」


「何言ってんだ
お前」
雨丸の感じが変わった気がする
雨丸の隣にいるやつと同じような…

「俺の帰る場所はもうそっちじゃないんです」
俺はこちら側の人間

「…もう俺のパートナーじゃないってことか？」




「俺のパートナーは彩花です」
そんな言葉は聞きたくないのに
雨丸の言葉ははっきりと頭に焼き付いた


「班長
さようなら」

俺は班長の背後に回り込み
首刀をくらわせた

班長の体は力をなくして倒れ込む



「お別れは終わりました？」

「終わったよ
手を出さないでくれてありがとう彩」

「めぇのためですから
帰りましょう？」

「うん
帰ろう」



確かに俺は班長が大好きでみんなが大切だった
その気持ちに嘘なんかないけど





俺の本当の帰る場所は彩花の隣なんです





end



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