03/26 伝える言葉

瑠璃色の花さまから

今月のフリー文となっていたのでもらってきてしまいました。

伝える言葉
『高速エイジ』のホワイトデー文です。



二人ともかわいいんですよ、とっても。
私には絶対に書けないですっ（泣）

璃華さま。
さすがです。

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～二人だけのWhiteDay～
　　 狼と遠矢の場合



｢狼！！｣


彼は呼ぶ。
愛しい人を。

―狼―と呼ばれた青年は、自身を呼ぶ青年の許へ走った。


｢なんだ？遠矢？？｣


『狼』を呼んだ青年は狼に『遠矢』と呼ばれ、ガラス細工の様な美しい顔を崩す事無く口を開いた。


｢狼。深い意味はありませんが、コレをあげます｣

｢くれるのか…ありがとう大事にするな！｣


狼は遠矢から箱を受け取り、嬉しそうに持ち上げながらお礼の言葉をにこやかに笑いながら言う。
反対に遠矢は狼に笑ってお礼を言われた瞬間顔を狼から背けため息を一つ付き、呆れた様な声を出した。


｢中身を見ていないのに大事にすると言うのは変ですよ。もし、食べ物だったらどうするのですか…｣

｢食べ物だったら？勿論、大事に食べるさ！！｣


その言葉を聞き、遠矢はまた一つ溜息を着いた。


｢そうですか…では、私はもう行きますね｣


遠矢がそう言い背を向け歩きだしたのを見て、今度は狼が声を出した。


｢待て！遠矢！！｣


遠矢はその声に、言葉に止まり振り替える。
すると、狼は遠矢に向かって一つの箱を軽く投げた。


｢狼…何ですかコレは？｣


｢ソレは、オレからだ！遠矢のコレには深い意味は無いかも知れないが、オレのには深い意味が有るからな！！｣


狼は遠矢に貰った箱を高く上に上げながら言った。


｢…意味、ですか？｣

｢そうだ！ちゃんと有るんだ！！｣

｢…何ですか？その、意味とは……？？｣

｢言っても良いのか？｣


怪訝な表情をして言う遠矢に狼は聞いた。


｢内容にもよります。ですが、気になるので言って下さい｣


１０メートル程離れていても遠矢の眼は狼の眼を真直ぐに見つめている。


｢じゃあ言うが、もし言ってもずっとオレのパートナーで居ろよ！！｣

｢当たり前じゃないですか。狼のパートナーが勤まるのは私位ですよ……｣


その遠矢の言葉に狼は安心した様に息を吐き、真剣な顔で一歩ずつ近付きながらコトバを紡いだ。


｢遠矢、オレはお前が心の底から･･･好きなんだ。お前がオレをアホな上司としか思っていなくても、オレは遠矢、お前の事が好きなんだ……｣


狼は最後には遠矢の頬に優しく触れていた。


遠矢の『白い』肌が『朱』に染まり、自身の顔を狼から隠す様に遠矢は狼の胸に頭を預けて一言呟いた。


｢すみません。…深い意味がないと言ったのは、嘘です。私も狼の事が好きです｣





このホワイトデーの日にまた一つの恋人達が増えた。

それにしても、『狼』と呼ばれた青年は気付いていなかったのか。
『遠矢』が顔を背けた時と背中を向けた時、彼の顔が真っ赤だった事を………

青年達が相手の名前を大切に呼んでいた事を･････････


ストレートな彼に素直じゃない彼。
だから、ぴったりなのかもしれない。

おめでとう。お幸せに『狼』と『遠矢』･･････






＊＊＊
すみませんでした！！！
取り敢えず、誰視点だコレは！？
まぁいいや分からないからほっておこう…←最悪))

何気に初書きの狼遠。
大好きな絵のサイト様の影響を若干受けて書いてしまいました。
ホワイトデーだから許して！終わったけど。

そして！二人の口調がよく分からなくてとっても撃沈な文に...


…まあいいや。うん。やっぱりこれもホワイトデー文なのでフリーにします。


誤字脱字は随時募集中ですので☆


密かに遠矢は軽くツンデレを目指してみた。ツンもデレもしてないけど......


2008.３.１５



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