03/25 更新しなさい？？？

読んでくださっている方達。

きっと思っていらっしゃることでしょう。
わき見せずに、更新しなさいと。


ですが、もうちょっとバリエーションが増える予定です。

色々な話を楽しんでいただければと思います。
 

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「そんなに驚かれて・・・、どうしたんですか？　班長」

 いつもと変わらない口調で返事しているというのに。 
その手には、血まみれのナイフが握られていて。 

部屋の中は、まるで強盗が押し入ったかのように荒れ果て。

床には血溜りができ･･･。



血溜りに崩れ落ちている人物は、雨丸の祖父、白井　晴十郎だった。 











事の始まりは。

雨丸が祖父に呼び出されたことだと、今思い返せば分かる。


 雨丸は仕様が無いですねと何かをあきらめたようにつぶやいた。 
俺は、何か、いつもとは違うと感じる雰囲気に声を掛けようとするが・・・。 




雨丸は言葉を掛ける間を作らず、いつものように、やわらかい笑顔に「明日には戻りますから」という言葉を残してWS特殊部交通課を後にした。 




今思えば。

 それが。 
雨丸の、仲間としての、最後の姿だった―――。











 『王ちゃん。雨丸くんは居るっ！』 

「どうしたんだよ、綾っぺ。そんなに慌てて・・・」
 『良いから、答えなさいっ！！』
俺の らしくないと言う言葉は、綾っぺの怒鳴り声にかき消された。





 「祖父に呼ばれて、今帰ってるぜ」

 『なんですってっ！？』

呟いたまま、何も話さない綾っぺに俺は声をかける。

 「さっきから･･････。雨丸がどうしたんだよ、綾っぺ」





誰が居る？という質問に、俺は「今は俺だけだ」と答えた。





 『“縁”のトップの映像が、手に入ったのよ』 

「それで？」 
確かに大事だと思うが、それと雨丸と何が関係しているというんだ？



『雨丸くんを知っている私が言うわ。雰囲気はまったく違うの。でも、雨丸くんが、髪を伸ばして、色を黒に染めたら・・・たぶん、本人かと思えるほど、そっくりよ』 

「何を馬鹿なことを言ってんだよ･･･。あの、犯罪者にすら銃を向けるのをためらうようなあいつが」

ありえない。
ありえるはずがない。

俺の中でただそれだけの言葉が繰り返される。

「あいつが、雨丸が“縁”のトップだって言いたいのかよっ！」 

『言いたくない、わ・・・・・・。でもね、否定もできないのよ。確認してない以上、はね･･･』



聞きたくない･･･と思っている俺。

続きの言葉は当たり前だと思っている、交通課の班長











 『話を聞かないといけないの。―――覚悟をつけて、王ちゃん』











『王ちゃんが、雨丸くんを迎えにいってちょうだい・・・』



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