03/23 愛のことば

瑠璃色の花さまから

今月のフリー文となっていたのでもらってきてしまいました。




愛のことば
『07-GHOST』のホワイトデー文です。

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☆ホワイトデーリベンジ★
　～ヒュウガの場合～　






もっと、もっとオレに溺れて？どろどろになるまで愛してあげるから………






今日はホワイトデー、コナツにバレンタインのお返しをあげる日だ。
何が欲しい？と尋ねると執務を早く終わらせてヒュウガさんとゆっくりしたいと言ったので今日は逃げずに、頑張る…つもり……。






｢ヒュウガ少佐、後でコチラの書類にも目を通した後ハンコお願いします｣

｢ありがと～そこに置いといて～｣


言いながら手元の書類に目を通しハンコを押す単純な作業をこなして行く。


どれ位時間が経ったのだろう。窓の外はもう暗く、同僚の姿はもう無い。
居るのはオレと、オレだけの愛しい存在コナツだけだった。

ふと机に積まれている書類を見た。
そこには、日頃の仕事のサボり癖を治せと言っている様な何時も以上の書類の量に嫌気が差してきた頃、自分の後ろにコナツの気配が在るのに気付き顔を上げると二つのマグカップを持ち少し驚いた顔をしたコナツが立っていた。


｢少佐いつ気付いたのですか？｣


少し苦笑いを浮かべつつコーヒーが入ったマグカップをオレに渡し、コナツは聞いてきた。
その質問にオレはヘラリと笑い


｢コナツの気配なら直ぐに分かるよ｣


とだけ言いマグカップに入っている苦めのコーヒーに口を付けた。

オレの発言に赤くなって固まっていたコナツはゆっくりと動き、オレの目を見つめながら、ふわりと本当に音がしそうな優しい微笑みを浮かべた。
その笑顔に見惚れていたオレに気付いていないコナツは嬉しそうに口を開いた。


｢ヒュウガさん、俺今凄く幸せなんです。ヒュウガさんのベグライターに為れて、ヒュウガさんを好きになれて本当に今が幸せなんです｣


コナツの突然の｢幸せなんです｣発言を聞き固まっているオレに気にする事も無くコナツは更に続ける。


｢ヒュウガさん…好きです、大好きです。俺を好きになってくれて、俺の気持ちを受け入れてくれて、ありがとうございます｣


ふわり、ふわりと笑いながら話すコナツは可愛くて、オレもコナツの様にそう思ってる事を早く伝えたくてまだ嬉しそうに笑っているコナツを胸に抱き込んだ。


｢えっ！どうしたんですか？！少佐？！｣


呼び方が｢少佐｣に戻っている事も気にせず、状況が分からず慌てているコナツの頭を撫でながら耳元に口を近付け言った。


｢オレもそう思ってるよ…コナツの事が好きで好きで、愛しくてたまらない。今が幸せ過ぎて明日が怖くなる事も在る位……オレは、コナツの事を愛してるよ………｣

｢…ヒュウガさん……俺も明日が怖くなる位貴方を、貴方の事を……愛してます｣


少し目に涙を浮かべているコナツの目尻を優しく拭いながら思った。

明日何て来なくても良いのに…何時消えても可笑しく無い場所にオレ達はいるから。
だから、せめて今だけでも…、オレの事をもっと愛して？もっと求めて？？
オレが…、コナツに溺れている様にコナツもオレと同じ位……いや、…それ以上にオレにもっと溺れて？？





心から愛しているからこそ思う、醜いオレの願望まで愛して？……コナツ……………









＊＊＊
ホワイトデー文第三段！！
書き方変えたらどうしても長くなる。

そして不思議。ギャグなら以外と甘く終われる。
でも、甘いのヒュウガ視点で書こうとすると必ず始めと終わりが暗くなる。
ミステリー...。


で、大分恥ずかしい。告白し過ぎ。バカップルが！！
今が幸せなら戦場に身を置く人は明日が怖いだろうなと思って後半書きつつ、執務室で大告白大会してるからアヤナミ様が実は少し目撃してたら面白いのにとも思った。


あとがきが長い……。



2008.３.９



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