05/26 キリリクで貰っちゃいました♪

花朝月夕の冬木　夏葵さまにいただきました。

4000HITの際にリクエストさせていただきました『彩雨がおじい様に引き取られるまで。または、引き取られてすぐでお願いします』とお願いしまして、書いていただきました。

前編後編で２種とも書いていただけました♪
ありがとうございますｖｖｖ

時間軸は、夏葵さまの彩雨長編の過去といった所です。


彩花は雨丸と一緒に居るためにヘリから飛び降りてます。
雨丸は彩と居れればあとは何も気にしない、純真な子供のままで、彩花はそんな雨丸を勝手な判断で危険にさらしてしまったことを後悔しています。

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ヴォルガーのヘリから見えるめぇがどんどん小さくなっていく｡


「めぇ!!!」

何かをを考える前に身体が先にヘリから飛び降りていた｡一緒にいた蜜歌を巻き込んでしまったようだが（その上煩い･･･真音?とか言うのもついでに落ちたようだが）そんなことはどうでも良かった｡
ただめぇと離されなかったことに安堵した｡


「めぇ!めぇ!」
気を失っているめぇに呼び掛けるが反応がない｡
恐らく先程の戦闘の疲労のせいもあるだろう｡呼吸･脈拍は安定していてあの寝相なので眠っているだけだろう｡


「お前達の処分は明日決定される｡」

そういって職員達に部屋へ監禁された｡蜜歌たちも別の部屋に収容されたようだ｡
逃げ出そうと思えば出来たのだがリスクが高すぎる｡WSは世界的な組織なのだから逃げたところで捕まり罪は更に重くなるだろう｡



めぇの疲れが完全にとれた頃めぇを起こした｡
「めぇ､めぇ｡起きて｡おはようの時間だよ｡」

「ん～･･･おはよう､彩花｡」

「うん･･･｡おはよう､めぇ」
何時もと変わらない雨丸の様子に罪悪感が生まれてくる｡
脱走の危険因子を持つ者を何時までも生かしておくわけがない
僕がヴォルガーと取引なんてしなければめぇが命の危険に曝されることもなかったのに｡

思わずぎゅうっと自分の手を握りしめると拳の隙間から血が溢れ出す｡
ポタポタと溢れ落ちる紅にめぇは驚いている｡
「あ･･･彩花っ!?何してるのっ」

「ごめんね･･･｡僕のせいでこんなことになってしまって」
「ふぇ？何が？？」
「僕が此処から出ようとしたから･･･殺されるかも知れないんだ」
「へー･･･？」
「めぇ､分かってる？」
「ん～｡殺されるってのはよく分からないけどそれはきっと彩花と離ればなれになるのよりはマシだと思うから平気だよ？」
「めぇ･･･」
「そんなことよりオレは彩花が辛そうな顔をしてるの方がヤだから｡」
そういってめぇは僕が握りしめ過ぎて傷付いた手を取り傷口を舐め始めた｡

「んっ////め､めぇ!?何してっ!!?」

引き離そうとする僕など気にも止めずめぇは傷口を舐めている｡


「～～～っ/////めぇっ!!止めてったら!!///」

嫌がっても止めてくれず何分か経ちやっと血が止まり溢れ出た血を全て舐め取った後やっとめぇは顔を上げて
「･･･ごめんね?痛かった･･･?」
と純真無垢な顔でめぇが此方を見てきたので僕は何も言えなかった･･･｡

「･･･血なんて汚いよ｡」
照れ隠しのようにそう呟くと｡

「こないだ彩花だってオレの血舐めたよ?」
「めぇのは良いんだよ｡」
自分でも無茶苦茶な言い訳だなぁとは思うのだが本心なのだから仕方がない｡

「こないだオレが怪我したとき彩花がオレの血甘いって言ってたのに彩花は鉄みたいな味がするよ?」

彩花の嘘つき～と可愛らしく睨まれても仕方ない｡本当に甘く感じたんだもの｡


その後も嘘つき､嘘つき～と怒ってくるめぇを微笑ましく思いながら見ている僕の中にはいつの間にか罪悪感がなくなっていた｡
（勿論後で『オレが怒ってるのに彩花反省してないっ!顔が笑ってるっ』と顔を膨らませて怒っていたが）


次の日､長官室に連れてこられ僕たちの祖父に引き取られることになったと伝えられた｡離ればなれにならなかったことに心底ほっとした｡蜜歌たちは刑事課に就任することが決まったらしい｡



「･･･こんにちは｡彩花､雨丸｡私は白井 晴十郎｡君たちの祖父だ｡･･･これから宜しく」





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