05/06 キリリクで貰っちゃいました♪

sweetnessの那奈さまにいただきました。

2700HITの際にリクエストさせていただきました『小説希望です。彩雨in特務課＋交通課でCPは彩雨←王が良いです』とお願いしまして、書いていただきました。

時期はちょっと不明かな？
多分、元は交通課。でも、記憶を取り戻して特務課へって感じで読みました。
王太との舌戦？もあって。
でも、雨丸の前ではとっても良い子な彩花ですｖｖ

ほんとにありがとうございます♪

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※この小説では、彩雨がＷＳ特務課にいます。




―――――――――




「…全く、こんな事件も解決できないのですか、交通課は。」


ＷＳ専用車から降りた彩花は嫌味と共にため息をつく。


「…別にオレは特務課なんかに頼んでねぇ…。お偉いさん方からの命令で仕方なくだ！…ったく！着いた早々嫌みかよ！」


王太は恨みがましく睨むが、彩花はその視線を軽く受け流す。

そのせいで彩花と王太の周りの空気が張りつめ、側にいた隊員達は顔をひきつらせた。


「……あれ？彩花に班長、どうしたんですか？」


「めぇ！」
「雨丸！」


彩花が乗っていたのと同じ車から雨丸が降りてきて、険悪な雰囲気の２人を見て首をかしげた。


「何かあったの？彩花。」


「ううん、何でもないよ。これから現場の状況を聞こうと思っていたところで…。そうですよね、小枝王太班長？」


「あっ、ああ！そうだったな！」


「…？ならいいですど…。で、犯人はどこに？」


どこかぎこちない王太の話し方が気になったが、今は仕事に集中することにした。



「突如銀行を襲い、男女合わせて１０人の死傷者を出した犯人グループは、５歳と７歳の子供２人を人質に取って、あの食品用倉庫に立てこもってる。」


王太も先程とは打って変わった真剣な顔つきになる。


「…犯人の人数はわかっているのですか？」


「正確な人数はわからないが、銃器を武装した者が８人は確認されている。」


「８人かぁ、余裕だね彩花♪」


「そうだね。じゃあすぐに侵入しようか。」


「っ!?おい、ちょっと待て！子供の人質がいるんだぞ！」


話が進み、今にも倉庫に入っていこうとする２人を王太があわてて止める。


「大丈夫です。ちゃんとその子達は無傷で助けます！オレ達を信じてください、班長。」


「…ボクはともかく、めぇを信じられないのですか？」


彩花の後ろにはどす黒いオーラが見えた。


「そっ、そういうわけじゃねぇけど…！……人質は子供なんだ、犯人は殺さずに逮捕しろよ。…気をつけてな…！」


「はい！」
「…努力します。」






―――――――――



「…くそっ！ＷＳのや
つら！いつまで待たせんだ！」


倉庫内に男のイラついた声が響いた。


「…確かに遅すぎる…。まさかっ！ここに侵入してくる気じゃねぇだろな！」


「はっ、そりゃねぇよ。こっちには人質がいるんだぜ？あいつらはオレ達の要求を呑むしかねぇよ。」


犯人達は数十分前に、逃走用の車両を用意するように要求していた。
できなければ人質を殺すと脅して。


「それもそうだな…。」


そんな会話をしていた男達を、雨丸と彩花は同じく倉庫内の荷物の陰に隠れて見ていた。


「…どうしよっか、彩花？」


「ここから見た限りでは犯人は９人…入り口近くに２人、それぞれの階段に４人、人質の側に２人、それとあそこに座っているのがリーダー格だね…。とりあえずは人質を助けるのが最初かな。」


彩花は素早く辺りを見回して状況を理解し、作戦を考えていく。


「じゃあ、まずオレがあの子達を助ければいい？」


「うん。めぇの速さなら犯人達は追いつけないし…人質を確保したらボク達が入ってきたあの窓から出て、外の隊員にその子達を渡して戻ってきてね。」


「…その間、彩花はどうするの？」


雨丸が心配した様子で
尋ねる。


「大丈夫、ちゃんと考えてるから。心配してくれてありがとう、めぇ。」


「そっか…それなら大丈夫だね。…じゃあオレ、行ってくるね♪」


そう言うと雨丸は一気に荷物の陰から飛び出して人質になっている子供の元に向かい、２人を抱え込むと、目にも止まらぬ速さで窓から外に出た。


「なっ!?人質が！！」


犯人達はコンマ何秒かで起きた出来事にまったくついていけず、呆然としている。


「…っ！おいっ、何をボーッとしている！早く人質を…！」


偉そうに座っていた男が突然の事態にあわてて指示を出そうとする。


「させません。」


彩花は素早くナイフを取りだし、積んであった小麦粉の袋に向けて投げる。


「っぅお!?…くそ！前が見えねぇ！」


小麦粉が辺りに舞い上がり、犯人達の視界をふさぐ。


「ちっ、お前ら！逃げるぞ！」


リーダーの男がそう言ったが、他の者からの返事がない。


「おい！どうした！」


「あなた以外の方々はすでにお休みいただいてます。」


「っ!?」


男が驚いて振り向くと、彩花が微笑みながら立っていた。 





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