04/10 キリリクで貰っちゃいました♪

sweetnessの那奈さまにいただきました。

2200HITの際にリクエストさせていただきました『彩雨in縁 vs WS交通課でお願いします。彩花vs王太でも雨丸vs王太でも。どっちでも良いです』とお願いしまして、彩雨vs王太を書いてくださいました。

黒い雨に良いんですよ～～

それに、彩花は雨丸のことをすっごく理解してて。
雨丸は彩花が出てきたとたんにかわいいめぇにかわるしｖｖ

ほんとにありがとうございます♪

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※この小説では、雨丸が縁のメンバーです。









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突然ＷＳに鳴り響いた爆音。
侵入者を知らせる警報。
硝煙と血のにおい。
そして、人々の悲鳴…。

いつものＷＳからは想像できないような光景が王太の目の前に広がっていた
。

しかし、王太はそんなことを気にしていられないほど困惑していた。


「…お、まえ…何してんだよ…。」


王太は自分の心拍数が速くなっているのを感じながらも、震える声で言った。


「…班長の見てのとおりですよ？掃除をしているんです。」


雨丸は手に持ったナイフをくるくる回しながら、返り血の付いた顔に笑顔をはりつけて答えた。


「っ！…これが掃除だと…!?」


「そうですよ？不必要な人間の掃除です。」


周りに転がっているＷＳの隊員の死体を踏みつけながら雨丸は言った。


「…なんで…なんでお前がそんなこと…！」


王太は血が出るほど強く拳を握りしめ、雨丸を睨みつける。


「めぇがボクたちの仲間だからですよ…。」


「っ!?…誰だお前は！」



王太は突然現れた黒髪の青年に驚くも、そいつからも血のにおいがするのを感じると、すぐさま戦闘体勢に入った。


「はじめまして、『縁』のリーダーでめぇのパートナーの彩花です。」


彩花はそう言って静かに雨丸の隣に立った。


「…『縁』のリーダーが雨丸のパートナー…!?…嘘だろ…!?」


王太は突きつけられた事実に目を見開いて驚愕した。


「嘘ではありませんよ。めぇとボクは双子の兄弟、互いに唯一無二の存在です。」


「…双子の、兄弟…!?」


「…彩花～、ここはオレに任せてって言ったのに～！」


呆然と立ち尽くしている王太を気にせず、雨丸は頬を膨らませてむくれたように彩花に言った。


「ごめんね、どうしてもめぇの側にいたくて…。」


「彩花……ううん、いいよ！やっぱりオレも彩花と一緒がいい！」


雨丸は照れたように笑って彩花の手を握った。


「それじゃあ、彼をさっさと片付けて帰ろうか。」


「…っ！」


彩花の言葉を聞いて正気に戻った王太はパンダを刀に変えて構えた。


「無駄です。」


彩花は右手を静かに王太の方に向けて、そのままグッと握り締めた。



その瞬間王太の体中から血が吹き出す。


「なっ!?…っゲホッ!!ガ…ハッ…!!」


何が起こったのかもわからずに、王太は崩れ落ちた。


「…な…にを…っゴホッ…した…！」


「…、彩花のそれをくらって生きているなんて、さすが班長ですね。」


「…めぇ、そろそろ行こう？その人はもう時間の問題だよ。」


「そうだね…、じゃあさよならです班長。」


「っま、…待てっ！…雨丸！！っ…行く…な…！！」


王太の声は届かず、雨丸は背を向けて彩花と共に去っていった…。





―――――――――


「…ねぇ彩花、どうしてちゃんと殺さなかったの？」


「…だって、めぇが殺してほしくないような感じだったから。」


「彩花、すご～い！なんでわかったの？」


「ふふ…。だって、めぇのことなら何でもわかるもの。…そんなに気に入ってたんだね、あの栄児のこと。」


「う～ん…気に入ってたのかなぁ？…あっ！でも、オレの一番は彩花だからね！！」


「うん、それがわかってるからあの栄児を見逃したんだよ。さぁ、早く帰ろう？みんなが待ちくたびれちゃう。」



「うん！…彩花、これからもずっと一緒だよね？」


「もちろん。ずっと一緒だよ…。」


もう二度と離れることはない…


fin.



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