05/06 キリリクで貰っちゃいました♪

sweetnessの那奈さまにいただきました。

2300HITの際にリクエストさせていただきました『小説and彩雨で、その他はお任せします。誰が出てきてもいつ頃でもOKです』とお願いしまして、お花見を書いていただきました。

彩花と雨丸が訓練施設を抜け出してお花見に行くんです。

ほのぼのです。
うん。でもなぜか夜桜のかなって思うんだけど、なんでだろう？？？
昼は訓練してるイメージができちゃってるからかなぁ

ほんとにありがとうございます♪

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「…ねぇ、彩花！」


訓練がない休みの日。
ボクとめぇは私室として割り当てられている部屋で静かに過ごしていた。

でも、ベッドに寝転がっていためぇが急にガバっと起きて、ボクの名前を呼んだ。


「…どうしたの？めぇ。」


少し驚きつつも、読んでいた本を閉じてめぇの方に体を向ける。


「お花見しよう！」


「…お花見…？」


めぇは天使のような(いや、天使をはるかに越えた)可愛らしい笑顔で言った。


「どっ、どうして急に？」


殺傷能力抜群のめぇの笑顔にクラっと倒れそうになったが、なんとか意識を保った。


「えっ!?…えっと…な、なんとなく…？」


めぇはボクの質問に戸惑って、顔を赤らめ恥ずかしそうにモジモジしている。


―めぇ、…可愛すぎるよ…！抱き締めてもいいかなぁ…。…でも、なんでそんなに困るんだろう…？


「彩花はオレとお花見するの嫌だ…？」


「いっ、嫌なわけないよ！」


―あぁ…！そんな上目使いで見たら駄目だよ、めぇ…！いや、ボクに対してならいいんだよ？でも他の人にそんなことしたら襲われち
ゃうよ！まぁ、そんな奴はボクがすぐに片付けるけど。


「じゃあ決まりだね！行こ！」


「うん。」






―――――――――


薄いピンク色の桜の花びらが途切れることなくひらひらと舞う。
まるで別の世界にいるような幻想的な光景に、めぇは目を輝かせていた。


「…綺麗だね…！彩花。」


「そうだね…。養成所をこっそり抜け出して来ただけの価値はあったね。」


「えへへ…、ハカセにばれたら怒られちゃうね。」


舞い落ちてくる花びらを手のひらにのせながら、めぇが微笑む。


「絶対にばれないように出てきたから大丈夫だよ。…でも、どうして急にお花見しようなんて言ったの？」


「…あのね、噂で聞いたんだ…。」


「？…何を？」


めぇは先ほどと同じように恥ずかしがりながらも、小さな声で少しずつ話し始める。


「えっと…おっきな桜の木の下で何か約束をすると、その約束は絶対に破られることはないって…。」


「大きな桜の木…。」


―そういえば、今ボクたちがいるのはひときわ大きな桜の木の下…。めぇの様子が少しおかしかったのはこれが原因か…。



「そうだったんだ…。それで、めぇはボクと何を約束したいの？」


「あ、あのね！…オレとこれからもずっと一緒にいてくれる…？」


「…え…？」


予想していなかっためぇの言葉に、つい目を見開いてしまう。


「大人になっても、ずっとずっと一緒にいてくれる…？」


「…めぇ…。」


一生懸命自分の気持ちを伝えようとしているめぇが愛しく、その言葉が嬉しくて、気が付くとめぇのことを抱き締めていた。


「…あ、彩花？」


「…当たり前だよ…。」


「え…？」


「ボクはずっとめぇの側にいるよ…？絶対に離れたりしない、約束する。」


めぇを抱き締めたまま呟くと、めぇの耳が赤くなっているのが見えて、めぇがさっきよりも照れていることがわかった。


「ふふっ、めぇ可愛い。照れてるの？」


「だ、だって彩花が…！」


めぇが可愛くて、少しからかうような口調で言うと、めぇは赤い顔を隠すようにうつむいてしまう。


「うん、でも今のはボクの本当の気持ちだよ？」


めぇが下を向いてしまったので、覗きこむようにして囁く。


「彩花…。大好き！！」



ボクの言葉を聞いためぇは顔を上げて、満面の笑みで、嬉しそうにボクに抱きついた。


「うん！ボクもめぇのこと大好き！」


めぇの笑顔に、自然と顔が綻び、めぇを抱き締め返す。


「…これでオレと彩花はずっと一緒なんだよね？」


「うん…、ボクたちはこれからもずっと……」


ずっと一緒だよ……



fin





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