05/14 キリリクで貰っちゃいました♪

七陽の珀華さまにいただきました。

1000HITの際にリクエストさせていただきました『inWSでお願いします。彩雨in交通課でも特務課でもOKです。二人とも同じ課の配属がよいかな？？年齢も、子供でも、大人になってからでも♪ 』とお願いしまして、彩雨inWS交通課を書いてくださいました。


彩花と王太の口げんか？をキス一つで止めるなんて。
雨丸ならではですよね♪

個人的に雨丸の『王太君』発言が･･･。
可愛いですよねｖｖ

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ここはWS特殊部の交通課―――


今日も何やら騒がしい模様。


「ケツタッチ♪」


「ひゃわっ！」


「王太っ！」


まだ、十が少し過ぎたくらいの幼い少年達。

よく顔立ちの似た二人と、悪戯が大好きな少年一人。


「もうっ！いつもいつもヤメてよ王太くん！」


泣きべそをかきながらも、王太をキッと睨み付ける薄茶の髪色をした少年、雨丸。


「ボクのめぇにセクハラをしないで下さいよ！」


王太から雨丸をかばうように、ギュッと彼を包み込んでいるのは彼と双子の彩花だ。


「セクハラじゃねぇよ、戯れてるだけだろ。ついでにケツタッチ♪」


「っ！」


周囲の大人達からすれば、まだまだ未熟で可愛らしい彼等。


けれど、この三人はこの交通課で最も主力となる才ある子供達だ。


もしも彼等が暴れ出してしまえば、この建物の1つや2つは簡単に潰れてしまうだろう。


「王太…今日こそ貴方と決着をつける時が来たみたいですね…フフッ…フフフフフッ」


彩花の紫色の髪がフワリと揺れた。


口許が笑っている。


「何だ？やんのか？」

王太もまけじと口の端を吊り上げた。


「班長様にたてつくなんてよっぽど偉くなったんだな、彩花」


「ふふっ。偉いも何も、貴方より劣っているなんて考えた事ないですよ」


「へぇ～…」


彩花のコトバに王太の目が変わる。


「ちょっ！二人とも！」


あまり良くない雰囲気を察した雨丸が慌て二人の間に割って入る。


「めぇは危ないから下がっていて。ボクは王太に負けないから」


「はっ。よく言うぜ。悪い子にはお仕置きが必要だな？」


空気が変わっていく。


肩にズシンとのしかかる重み。


「二人とも本当にヤメてよ！」


本気モードに入る彼等に、どうする事も出来ず泣き出しそうになる雨丸。


けれどやはりこのまま二人を闘わせる訳にはいかない。


二人とも自分の大切な友達であり家族でもあるから。


だから――――…


「彩花っ！」


雨丸はグイッと彩花の服の袖を引っ張った。

そして――、


「…っ！」


軽く頬にキスをする。

彩花は目を見開いて動きを止めた。


「落ち着いた？」


そう聞けば、


「うん…」


まだ少し混乱しながらも彩花が頷く。


「邪魔すんなよ雨丸！」


「邪魔とかそう言う問題じゃないよ、王太くん！班長ならもっと周りの状況を把握してよね！」


雨丸に痛いところをつかれて、王太がムッとした表情になった。


王太と雨丸。


フタリはよく似ている。


すぐに頭に血が上ったり、

プライドが高かったり。


それから―――


「今日はお前に免じてヤメといてやるよ。良かったな彩花」


「ふん。それはこっちの台詞ですよ」


オレの事を大切に思っていてくれたり。


今日も交通課は賑やかです。


きっと―


明日も明後日も。


大切な二人がいる限り、こんな毎日がずっと続きます。



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おまけ
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「…やっぱりお仕置きは必要だな、彩花」


そう言って、王太が彩花の肩を引いて、


ペロ…ッ


「雨丸のちゅー、もーらい♪」


先程雨丸がキスをした所をペロリと舌で舐めた。


みるみる内に彩花の顔が真っ赤になっていく。


「わっ…！ちょっ！」


けれどやられっぱなしは彼の性に合わない。


（負けず嫌いなとこまでそっくり）


だから、今度は彩花が行動に出た。


王太の口に被りつくようなキスをした。


（あ―ぁ。王太くん、フリーズしちゃったな）


一人その状況を見て心の中でごちる雨丸。


（なんであんなにムキになっちゃうかなぁ…。直ぐに変な方向に行っちゃうし、もっと二人とも素直になればいいのになぁ）



雨丸は大きな溜め息を漏らして、遠くから二人を見守る事にした。


END